株式投資で得た利益の中から、毎月40%を別の口座に移動していく、という資金面のマイルールを前回は紹介してみました。
もちろんこれは私が自分で勝手に決めたルールなので、株式投資をする上で一般的なルールという訳では全然ありません。
どんなルールを設けるのが良いのかは人によって全然違うので、あくまでも参考に知っておく程度でOKです。
ただ、もし株式投資をやる機会があるのなら、資金を増やしていくという大きな目標は当然あるとして、その先も考えておいた方が良いんじゃないか。
そんなことを考えて、投資をする際のルールについて触れてみました。
株式投資によって資金をひたすら増やしていくのが目的なのか、それとも増やした資金を使っていくことも考えるのか。
資金を増やすという目的は同じでも、増やした後どうするかは似ているようで結構違ってくるものです。
前者であれば特に出金することを考えず、ただ株式投資の口座額を増やしていくことだけを考えれば良いでしょう。
だけど利益を少しでも使っていきたいと考える場合には、株式投資の口座から一般口座へと資金を移動する必要があります。
株式投資の口座からの資金移動は基本的にいつでも出来ます。
いつでも出来るからこそ、どんなタイミングと割合で出金するのかを決めておいた方が良いんです。
こうしたルールを決めておかないと、出金しすぎてしまい結局は株式投資の口座に全然お金が残らないことになったりとか。
逆に資金を移動するタイミングが掴めないまま、株式投資で損失を出して結局出金出来ないとか。
そんなシンプルで地味だけど結構困る状況になったりします。
かなり気を付けておかないと、お金に関わる自分の心というのは、自分でも想像出来ないような怖い動きをすることもあるものです。
そうした煩わしい部分に気を取られないようにする為にも、出金をする場合には厳密なルールを決めておくことをお勧めします。
出金ルールを決めていない場合
例えば何となく買った株の値段が翌日から何かの要因で一気に暴騰し、数日間で200万円の利益があっさり出たとします。
こうしたことは株式投資をやっていれば稀にあることだし、逆のパターンとして大暴落することも当然あり得る訳です。
こうしたリスクを負いながら出した利益ですから、ラッキーだからとか言わず堂々と利益を受け取りましょう。
とは言っても、こうして降って沸いたような幸運で得られた200万円をどう使えば良いのか、ということで結構悩んだりもします。
あっさり200万円も利益が出たのだから、50万円くらいは派手に使っても良いんじゃないか、とか。
この機会に車の買い換えを検討しても良いかも知れない、とか。
そんなことを色々考えるてしまうかも知れません。
このような嬉しい状況になる為に株式投資をする訳ですから、そうなった場合に対応するルールを事前に決めておいた方が良いんです。
そうすれば、出金をどうするとかで悩むことなく、すぐ次の取引に集中することが出来ます。
でもそうしたルールを決めていない場合、どのくらい出金するかはその時の自分の気分次第ということになる訳です。
大きな利益を出している状況になっている訳ですから、気分は良いというか、かなり気持ちが大きくなっているのが自然です。
そうなると、やっぱり大きく出金して散財したくなるのが人の心理ということで、結果としてかなりの金額を出金する可能性があります。
もちろん大きな利益を出したからこそ多額の出金が出来る訳で、それ自体が良くないことと言うつもりは全然ありません。
ただ、気持ちが大きくなっている時に下した判断がベストなのかどうか。
というあたりを真剣に考えてみると、やっぱりその判断はベストとは言えないことが多いんですよね。
大きく利益を出した時に大量に出金したとして、逆に大きな損失を出した場合には多額の入金をするのか。
そう考えると、口座の残高が減ったとしても、余程のことがない限り、まだ口座に資金がある内は入金しないですよね。
そうやって一時的な感情で出金をしていくと、なかなか株式投資の口座は増えていかない状況になりがちです。
ジリジリと口座残高が減ってくる状況の中で、冷静に正しい売買の判断が出来るかというと、これが結構難しい。
などの色々を考えると、やはり出金のルールは決めておいた方が良いのではないか、というのが当サイトの結論です。
ルールと自己責任
利益の中からどの程度出金するのかは自分で決めれば良いと思いますが、こうした出金のルールは厳密に守っていく方が良いです。
株式投資というのは、株を買うにしても売るにしても、もしくは何もしないという判断をするにしても、全てが自己責任です。
ルールを決めるのも自分、そのルールを守るのも自分、もしくは決めたルールを守れないのも自分。
そうした行動によって発生する結果、つまりは損失もしくは利益を受け止めるのも全て自分。
ということになるので、守れるかどうかという問題はありますけど、まずは基本ルールを決めておくことをお勧めします。
もちろん決めたルールは守りつつ、ちょっと良くないと感じたら少しずつ改善していけば良いんです。
恐らく最後の最後までこうしたルールは完成せず、ずっと少しずつ改善していくことになるとは思います。
私自身もこうしたルールを紹介してはいますけど、もしかしたら半年後はもう少し割合を変えているかも知れません。
最初に決めたルールがベストだという可能性は低いはずなので、少しでも良い結果を生む為にルールを改善していくのは必要なこと。
当サイトではそんな考えを持っています。
なにもルールを決めず、その時の気持ちのままに取引や出金をしていくと、なかなか資金を増やしていくことは難しい。
これは結構長い期間株式投資をやってきた私が、色々な経験を踏まえて出した結論なので、そんなに間違っていないと思います。