株式投資で得た利益をどのように出金していくのか、もしくは出金しないでそのまま運用していくのか。
株式投資は基本的にお金を増やす目的で行うものなので、いざ資金が増えた時にどうするかはしっかりと考えておいた方が良い。
そんな話を前回は考えてみました。
まだ利益を出していない状況なのに、株式投資で儲かったらどうするかを考えておく、というのは結構欲深いような気もします。
正しいやり方を実行することを考えるよりも前に、資金が増えた場合のことを考えてどうする、という声が聞こえそうです。
もちろんそうした声は正しいです。
資金を増やすことにフォーカスした株式投資は非常に危険で、大抵の場合は願望とは逆の結果になることが多い。
だから株式投資をする際には、出来るだけ自分の欲望が出ないよう気持ちをコントロールする必要があります。
大抵の場合、株式投資の利益を伸ばせないのも、逆に損失を膨らましてしまうのも、欲望とか恐怖という自分の感情が原因なんです。
そのあたりの話はいずれ詳しく説明するつもりなので、今回は軽く流してしまいますが…
それでも、利益を出した際のルールを決めておくことをお勧めするのは、株式投資をする際の目標地点をある程度意識しておいた方が良いからです。
なにかに挑戦する際には、分かりやすく目標があった方が張り合いがあるし、目標を達成する為にはどうすれば良いかも考えやすいので。
また、現状その目標に対してどこまで到達しているかを把握することで、このまま進めば良いのか、改善が必要なのかも分かりやすくなります。
そんなに単純な話ではないことも多いですけど、それでもやっぱり目標金額を決めておくことは結構重要なことではないかと思います。
やけに面倒くさい話になっていますけど、利益を出した際のルールを決めることにはそんな意味があるんです。
今回はそんな目標金額について少し考えてみることにしましょう。
目標金額の設定
株式投資でリスクを負って取引をするのは、当然その取引を通して自分の資金を増やしていくことが目的になります。
そうしたリスクを負って、自分の資金をどこまで増やしていくのか。
この目標は人によって様々だと思いますが、少なくとも全ての方が「出来るだけ増やしたい」と思っているはず。
だけどそんな漠然とした目標では、なかなか現実的な行動が出来ないので、ある程度具体的な数字はあった方が良いです。
よくある分かりやすい目標金額に「1億円」という金額があります。
億万長者という言葉があるように、やっぱり1億円という金額にはインパクトがあって、そこまで稼げればもう充分という気持ちになりそうですよね。
しかし1億円は金額として巨大すぎてしまい、一般人には全然イメージが出来ない金額になるのであまりお勧めは出来ません。
目標が大きいのは良いことなんですけど、どうやってそれを実現するのかをイメージ出来ない目標金額ではあまり効果的ではないんですよね。
少なくとも私の場合、1億円まで資金を増やすことをイメージすることは難しいと感じてしまいます。
とにかく金額が大きいので、ある程度利益が出たとしても、その利益も投資資金に組み込まないと目標は達成出来ないと考えます。
そうなると、利益の中から40%を出金という選択肢は全然なくなり、資金が増えるのにあわせて取引する株数を増やしていくしかない。
これは実際かなりのリスクではありますけど、目標金額が大きいのなら、ある程度は高いリスクを負うしかないのかも知れません。
これは結構資金を失うリスクの高い選択肢で、かなりの確率で最初に用意した資金を失ってしまうやり方ではないかと思います。
だから当サイトでは全然お勧めしないというか、そもそも株式投資で1億円を目指すことを否定して、もっと現実的な目標金額をお勧めします。
当サイトの目標金額
あまりにも目標が遠すぎると、現在地点からの遠さだけが感じられる状態になって、なかなか頑張ることが出来ません。
少なくとも私は1億円まで口座の残高を増やしていくイメージが全然出来ないので、恐らくどんなにラッキーな展開があっても実現は難しいでしょう。
そう考えているので、当サイトの目標金額はかなり現実的で、まずは500万円を目指して頑張っています。
現状が250万円なので、ひとまずこの資金を倍にすることが目標です。
1億円の話をした後で500万円という金額を出すと、まあかなり貧弱な金額に感じてしまいますが…
実際にはそこまで少ない金額ではなく、逆に実現したら本当に嬉しい金額ではないかと思います。
この目標金額だとすれば、株式投資で出した利益の40%を別口座に移すという選択肢を選ぶことも出来る訳です。
少なくとも1億円が目標金額だとしたらそんな選択肢は選べないので、やっぱり目標金額によって行動は変わってくる、ということになります。
もし500万円の目標を達成することが出来たとしたら、恐らくその際にはもう少し高い目標が見えてくるはず。
そうした状況になったとしたら、また改めて目標金額までの行動を決めて、利益を出した場合はどうするかも想定しておき…
という感じで、少しずつ目標金額をクリアして次のステップに進んでいく、という流れを踏んでいくことが出来ればと考えています。