前回はトレードを信用取引でやっていくときに、取引可能額いっぱいまで使うことの危険性について書きました。
「利益も大きいけど損失も大きい」というトレードをやっていくと、そのうちに資金はなくなってしまいます。
そうならない為にはどうすれば良いのか、という点について今回は書いてみたいと思います。
まあそんなに難しい話ではありませんが…
■損失を出しても平気な金額で
ちょっと長い話になってしまいましたが、ここで私が言いたいことはかなりシンプルです。
損失を出してもトレードを続けられるような金額を限界額としましょう、ということです。
(っ´∀`)っ <シンプルですよね?
その限界額は人それぞれかも知れませんが、私の場合は限界額の半分以上を使わないようにというルールを設けています。
預けている金額の3倍使えるところを、その半分ですから1.5倍しか使わないということですね。
そうすると、確かに利益もそれほど多くはならない場合もありますが、損失を出したときのショックもそれほど大きくならないで済みます。
利益は少なくても、そういう金額で構わないので「トレードを続けること」こそが大事なのではないでしょうか。
そして、損失を出してもショックを起こさない金額というのは、言い方を変えれば「トレードに恐怖を感じない金額」だと私は思っています。
この「恐怖を感じない」というのは、とても大事なポイントです。
持っている株が値下がりしているときに、あまりにも下げ幅が大きくて怖くなってしまったら、その時点で冷静な判断は出来ません。
「そうしたスリルがたまらない」と思っている人なら別ですが、一般的に「利益を出したい」と思っている人ならそうなるはずです。
下げの勢いが怖くなってきて、値段を見ないで売ってしまうか、あるいは怖くて手放すことが出来ずに損失を膨らますか。
これはケースバイケースですから、どちらが良いのかをここで言うことは出来ません。
でも、そういう精神状態の時には大抵ダメな方の選択肢を選んでしまうんですよね…私の経験からすると。
常に冷静に(というか、パニックを起こさないように)トレードをやっていく為に、上限いっぱいまで使わないようにする。
私が「資金管理」で重要視しているのはこれだけです。簡単に言えば「自分の能力以上のことをやらない」という事です。
残高をEXCELなどの表計算ソフトで管理するとか、そうしたことは細かい事ですからそれほど重要ではありません。
それよりも、もっと根っこの部分をきちんと押さえておく事が大事なのだと私は思っています。
(∩ ゚д゚) <時々守れてないけどな
■信用取引の危険性はここにある
前回は例を出して21万円の損失という話をしましたが、実際にはもう少し危険な状態になる、という事も書いておきます。
最初に240円で6000株買ったときから株価が下がった時点で、既にいくらかの損失が出ている訳です。
そうすると当然、発生した損失によって最初に入金した50万円の資金が減っていきます。
例えば10円下がった230円の時点では、もう既に6万円の損失が出ていることになりますよね。
そうすると、50万円-6万円=44万円が自分の資金になります。この時点で44万円×3=132万円が購入限界値です。
しかし、その時点でまだ大成建設の6000株を持っていたとすると、230円×6000円=138万円分の株を保有している状態です。
(∩ ゚д゚) <限界を超えてるじゃん
そうなんです。損失を出して限界資金が下がっていくと、保有株の合計金がを購入限界金額を超えてしまうんです。
信用取引をするのなら、こうした状態は絶対に避けなければなりません。
…が、実際に限界まで株を買っていれば、こうしたことはそれほど珍しくないはずです。
そしてこうなってしまったら、今回の場合は138万円-132万円=6万円を口座に入金するか、株を売って保有株数を減らすしかありません。
「自分の判断によらず問答無用で株を売らなければならない」というような状態では、当然ながら利益を上げることなんて夢のまた夢です。
そうならない為にも、やはり余裕を持ったトレードを心掛けたいものです。
トレードに使うお金の話はこれくらいにしておき、次回は実際に株をどういうやり方で買っていくのかについて書いてみます。