前回は信用取引について少し書きましたが、信用取引をやっていく上でとても重要な「資金の管理」について今回は書いてみます。
なぜ信用取引をやる為の重要なポイントが「資金の管理」なのか。
それは、信用取引をすると、自分の持っているお金以上のトレードが簡単に出来てしまうからです。
(∩ ゚д゚) <当たり前の話だな
トレードに使う金額が増える=リスクもその分だけ大きくなる、ということで、まあ当然と言えば当然です。
確かに当たり前ではあるのですが、だからといって資金管理を重要視しないという訳では絶対にありません。
(っ´∀`)っ <ですよね?
って訳で、今回は簡単に「資金の管理」について書いてみます。
■トレードする株は多い方が効率的
例えば株のトレードで利益を得たいと思って、100万円を証券会社に入金したとします。
この状態で信用取引をする場合、前回も書きましたが3倍の約300万円までのトレードをする事が出来ます。
これは資金が50万円の場合でも、500万円の場合でも同じで「預けた金額の3倍」までをトレードで使うことが可能です。
自己資金の3倍までトレードが出来るという点と、その他のメリットについては前回も書きました。
しかし、「信用取引によってトレード可能金額が増える」というのは確かにメリットではあるんですけど、デメリットについても知っておく必要があるでしょう。
トレード可能な金額が増えると、ついつい限界の金額を計算してしまい、上限いっぱいまで株を買いたくなります。
これが一般的な人間の心理ってやつですよね。少なくとも私の場合はそうでした。
私の場合は50万円を口座に入金したんですけど、そうすると「150万円まで使えるから…」という計算をすぐにしたことを覚えてます。
そして、実際に株を買う際には細かい計算をして、とにかく150万円ギリギリまで使うように心掛けていました。
なぜなら、たくさんの株を一度にトレードした方が利益が大きいからです。
例えば大成建設の株は今のところ大体240円前後ですが、それを1000株買うと24万円、6000株買うと144万円かかります。
そして5円値上がりしたとすると、1000株買っている場合は5000円の利益(手数料と税金は考えないとして)になります。
しかし6000株買っている場合、その6倍の30000円の利益になるんです。
(っ´∀`)っ <同じ作業で6倍の利益!
なので、出来るだけ多くの株をトレードした方が効率が良い、ということになると思いますが、いかがでしょうか。
そういった点を考えていくと、どうしても上限いっぱいまで株を買いたくなってくるんですよね。
■利益は毎回ではない
ここで勘違いして欲しくないのは、私が上限いっぱいでのトレードをお勧めしている訳ではない、ということです。
さっきの例みたいに簡単に利益が出る場合、もちろん株数が多い方が良いでしょう。
でも、株というのはトレードするたびに毎回利益が出るような性質のものではありません。
利益を出すときもあれば損失を出すときもある、ということです。
さっきは「同じ作業で6倍の利益」という表現をしましたが、同じように「6倍の損失」ということも普通にあるんです。
先程の例の続きで、240円で6000株買った大成建設の株が35円下がって205円になったとします。
そうすると35円×6000円=21万円の損失が発生することになります。
「そんなことは滅多にないでしょ」と思う方がいるかも知れませんが、逆に利益になる場合も含め、こうしたことはそれほど珍しくはありません。
自己資金50万円の中で21万円の損失というのは、割合としては悲しいくらい大きいですよね。
利益は大きいけど、損失も同じくらいかそれ以上に大きい。
限界いっぱいでトレードをするというのは、そういう事なんです。
仮に何回か連続で利益を出したとしても、利益を出した金額を含めた上限でトレードをしている限り、いつかはこういう失敗をします。
そして、そうした失敗を3回くらい繰り返すと、最初の資金はほとんどなくなっているはずです。
そして、それ以降はお金がなくて株のトレードが出来ないということになってしまいます。
(∩ ゚д゚) <だったらどうすりゃいいの?
ちょっと長くなってきたので、この続きはまた次回にしようと思います。